会社の目標が「現在、将来にわたってお金を儲ける事」というのは分かった。
目標に会社を近づける行為が生産的、逆に遠ざける行為が非生産的だという事も分かった。
次に会社が目標に沿って運営されているかどうかを知る為の「指標」が必要になってきます。
会社の本部では純利益、投資収益率、キャッシュフローといった指標を使って目標への進み具合をチェックします。
ですが仕事の現場レベルではこういった指標はあまり意味がありません。
ですから仕事の現場で起こっていることが生産的なのか、非生産的なのかを知るのが簡単ではありません。
純利益、投資収益率、キャッシュフローといった指標ではなく、もっと現場での意思決定に使える簡単な指標がある。
お金を儲けるといった目標を完璧な形で表すことができ、
仕事の現場での作業ルールの設定を可能にした指標。
『スループット』とは販売を通じてお金を作り出す割合の事。
生産ではなく販売してというところがポイントだ。
生産しても売らなければそれはスループットではない。
次の指標は『在庫』。
在庫とは販売しようとするものを購入する為に投資した全てのお金のこと。
これまでの在庫の定義とは随分違う。
この時労働によって製品に付加された価値は考えない。
つまり製品在庫の価値は材料費と一致する。
最後の指標は『業務費用』。
業務費用とは在庫をスループットに変えるために費やされるお金のこと。
仕事の現場で起こっていることは全てこの3つの指標で表すことが出来る。
例えば生産設備や機械、建物は全て「在庫」となる。
売ることができるものだからだ。
減価償却は「業務費用」になる。
機械に塗る潤滑油は「業務費用」
従業員への給料や失ったお金はすべて「業務費用」で売ることの出来る投資は全て「在庫」となる。
現場での仕事は在庫を「スループット」に変える為に行われるべきだ。
作業員の一人が何もすることなく突っ立っていたとします。
それは会社にとって良い事なのでしょうか?
悪い事なのでしょうか?
普通であればもちろん「悪い事」です。
でもいつでも悪い事なんでしょうか?
普通従業員がすることなく遊んでいる事は悪い事とされる。
給料を払って何もさせないでおくのか!と。
アイドルタイムを許しておく余裕なんてないし、そんなコストは容認するわけにはいかない。
ここに面白い事実がある。作業員が手を休めることなく常に作業している工場は非常に非効率である。
人が手を休めることなく作業を続ければ仕掛け品や部品の余剰在庫が増える。
余剰在庫の原因はひとつしかない。
人が多すぎるからだ。
そこで管理者は人を解雇する前にやることがある。
現状は目標に沿った方法で生産能力を管理していないはず。
まずは現状を調べてみる必要がある。
どんな工場にも2つの現象があってこの組み合わせによる。
ひとつは「従属事象」。
ひとつの事象、あるいは一連の事象が起こる為にはその前に別の事象が起こらなければならない。
後から起こる事象はその前に起こる事象に依存している。
この従属事象ともうひとつの現象「統計的変動」、この組み合わせが重要になる。
例えばあなたが会社まで行くのに車で10分かかるとする。
しかしいつも必ず10分というわけには行かない。
渋滞に捕まったりタイヤがパンクしたりする事もある。
逆に信号が全て青で8分で着くこともある。
というように正確に予測できない情報だ。
大体どのくらいになるのか経験から一定の範囲で予想も出来るが正確ではない。
これが統計的変動だ。
つまり工場を上手く運営していく為の重要な要因のほとんどは、前もって正確に決めることができないという事だ。
この従属事象と統計的変動が仕事の現場で何を意味しているか?
続きはこの次に。
Author:JobJoy
静岡在住、自動車ディーラーに勤める30代のサラリーマンです。
人生の大半を占める「仕事」について色々考えるようになった今日この頃。
どうすればもっと充実した毎日を送れるのでしょうか?
日々勉強中・・・
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