『TOC』(Theory of Constrains)『制約条件理論』というものを勉強しています。
これがなかなかおもしろっくってここのところハマっています。
何冊も本が出版されているのでたくさん読みましたが、
どれも素晴らしい内容ばかり。
せっかくなので自分の知識にするため、備忘録的に感想文を書くことにしました。
まずは『The Goal』という本から。
ある工場の生産ラインにロボットを導入したところ、
ロボットを導入した部署の生産性が36%もアップしました。
これだけ聞くとロボットのおかげで工場全体の生産性が向上し、
収益が36%も増えたように思われます。
確かにロボットを導入したおかげで導入した部署の生産性はアップしました。
でもそれだけで本当に工場全体の収益はアップしたのでしょうか?
答えは「NO」です。
という事はロボットを導入し、36%も生産性を上げた事は工場の収益を上げる事に貢献したのでしょうか?
ロボットを導入した部署で生産性が向上した結果、1日当りの製品の出荷数は以前より一つでも増えたのでしょうか?
ロボットを導入した結果、従業員の数は減らしたのでしょうか?
ロボットを導入した結果、材料や仕掛の在庫は減ったのでしょうか?
以上の3点が改善されてなければ本当に生産性が上がったとは到底言えない。
しかし次のような反論が返ってくる。
「しかし効率はアップし、コストが下がった」と。
効率アップとコスト削減しなければ競争に勝てないと。
高い効率を維持する為には常にロボットを動かしていなければならない。
ロボットに限った事ではない。
他の生産資源にも当てはまります。
低コストと高い効率を維持する為には常に生産していなければなりません。
しかし本当にそうなのでしょうか?
仕掛り在庫や製品在庫は随分と増えているのではないでしょうか?
そして全てがいつも遅れている。
予定通りには何も出荷できない。
顧客からは納品の督促が絶えない。
それではロボットを導入して生産性が上がったなどとは言えません。
では生産性とは何でしょうか?
生産性とは、自己の目標と照らし合わせて何かを達成したという事。
生産性とは目標に向かって会社を近づけるその行為そのもの。
その逆に目標から遠ざける行為は非生産的と言える。
『生産性』とは目標がはっきり分かっていなければ全く意味がないという事だ。
それでは会社の目標とはなんだろう?
製品を作ることだろうか?
低コストで材料を仕入れる事だろうか?
雇用を安定させる事だろうか?
品質を高める事だろうか?
効率を上げる事だろうか?
新しい技術を開発する事だろうか?
マーケットシェアを上げる事だろうか?
顧客満足を上げることだろうか?
色々と考えられるが会社の目標とは、どんな会社でもたったひとつしかない。
会社の目標とは「現在、将来にわたってお金を儲ける事」だ。
上記に上げたひとつひとつは目標を達成する為の手段に過ぎない。
会社の目標とは「お金を儲ける事」だ。
お金を作るためにする事は生産的、その逆にお金を儲ける事から遠ざける行為は非生産的と言うわけだ。
ある工場の生産ラインにロボットを導入したところ、
ロボットを導入した部署の生産性が36%もアップしました。
ロボットを導入したおかげで確かに一部署での効率は上がった。
しかし販売が少しも増えなければお金は儲かっていない。
効率を上げるために常に生産を続け、仕掛品や製品の在庫が増える。
在庫はお金が形を変えて眠っているものだ。
つまり会社の中に滞っているお金が増えキャッシュフローを悪化させる。
従業員を減らしていなければ人件費の削減にもつながらない。
ロボットを導入した資金が余分にかかっただけ目標からは遠ざかっている。
通常効率的に生産できれば製品ひとつ当りのコストが下がり会社の利益に貢献するものだと考えてしまう。
でもそれはどうやら間違っていたみたいだ。
Author:JobJoy
静岡在住、自動車ディーラーに勤める30代のサラリーマンです。
人生の大半を占める「仕事」について色々考えるようになった今日この頃。
どうすればもっと充実した毎日を送れるのでしょうか?
日々勉強中・・・
*The JavaScript is invalid.